BamBasic Effectribe - 効果的雑想録

BBE ： BEN WAH

VERTEXがそのまま売っていたこともあり、どんなものか気になっていました。
とても良いですね。
TrueBypass だったり、LEDがついていたり。
Haloインダクタ（当時もののレプリカ？）の効きも素晴らしい。フィルターの効きそのものはこのインダクタに関わってくる部分だと思います。
そうすると、サウンドの質感そのものはどうかという点が、一番の関心事になると思うのですが、これがかなり素直で、色付けの少ない感じ。モダン。
「Harmony」ノブはワウのかかりの強さを調整できます。
サウンドの質感と、このHarmonyノブと組み合わせることによって、かなり広範囲の曲で使える物と思いました。構造的にはトランジスタの付け方にちょっと工夫があるようで、その部分がサウンドの質感の要かなと思いました。その工夫、同時期にV847Aのモディファイさせていただいていたのですが、それの構造にちょっと近いと思ったので、何らかの参考になっているかもと思いました。
とのあれ、廉価ですが良い製品です。「本」ってなんでしょうか？？？

VOX V845

VOXワウの廉価版という位置づけの製品だと思います。
サウンドはかなりライトで、レソナンスの効きがちょっと弱いってかんじですね。
ただし、これは好みや曲によりけりで、クリーンのカッティングでライトにチャカポコやる分には最高です。V847Aとはバッファーのあるなしなのか、その分少し雑味が少ない気がします。
筐体が軽いのはいいですね。素晴らしい。

E.W.S. GCB95 MOD./POINT to POINT

Mod品 とメーカさんの言ですが、流用はケースだけでオリジナル品と言っていいんじゃないでしょうか。
まず、パーツのチョイスがなるほどと思いましたね。
そこから共感するって変な話なんですけども。
回路はざっと見、初期のClyde McCoyを踏襲したものかなと思いました。

サウンドは、現行GCB95と比べても、音像の良さ、フィルターの可変域、操作フィール、どれをとっても申し分ない出来になっていると思います。ストレスを感じません。気持ちいい。TrueBypassもいいです。
音が太いと感じるのは良いのですが、そのせいか、少しだけ音量が大きく感じられてしまうところが、用途次第かもしれないですね。むしろウエルカムの方も多いでしょう。

以下、メーカサイトから
E.W.S MODシリーズ第一弾としてWah MODの登場です。
現場でも心配なく使える耐久性を持ち、LIVEでも埋もれないサウンドにするために、内部の基盤やケーブルには高品質パーツやヴィンテージワイヤーを使用し、納得のいくクオリティの物へとモディファイします。皆さんが最も気になってしまうミッドやローの音を、オリジナルの音色を残しつつ、より太くなるように補正されており、レンジも広く、ローノイズで耳に痛くない心地良い上質なワウサウンドが得られます。 とにかく『気持ちいいWah』です。

Fulltone : CLYDE Standard Wah（新型)

この機種のバッファーの仕組みが知りたくて手に入れたものです。
これは「アレ」のバッファーをアレンジしたものですな！
Fuzzを使う方には必須のバッファーです。Fuzzとワウを同時に使ってもかかりが「変」にならないんです。
「アレのバッファー」の効果は半信半疑でした。これで試すことができて良かったです。

元のワウのサウンドはいいですね～。僕の好みです。オリジナルのインダクタのおかげでしょうか。レンジ、ピーク、太さ、どれをとっても隙が無いです。

Fuzzを使わない方は旧型でもいいと思いますよ。
サウンドは変わらないように思いますが。。。
もちろんバッファーのお陰で、ユニティ以下にもブースト以上にもできます。

ERNIE BALL #6185 WAH PEDAL

他社との違いの一つは、同社のボリュームペダルと同じく、ワイヤを用いた駆動になっています。
このおかげで、動作のスムーズさを獲得しています。とてもリニアな操作感です。
On/Offスイッチも押しやすいです。

サウンドはCryBaby 系のかかりの雰囲気は近いと思います。
CryBabyに比べて、ハイとローのピークがちょっと丸くて、そこがとても扱いやすいと感じます。
かかりそのものはしっかり深く、物足りなさは全然無いです。
ジャンル、曲を選ばない万能系ですね。
洗練されたワウだと思います。




Vp Jr.と、厳密ではないと思いますが、サイズは同じです。




全く同じ筐体を利用しているわけではありません。流用しているんじゃないんですよ。
画像のように、稼動部に位置が違うのがわかるでしょうか。
また、筐体の左右にLEDが配置されています。この位置はワウでは一番視認性がよいかも。右足でも左足でもOnにしたときに発光が見えます。
個性的なワイヤによる駆動、コンパクトで程よい筐体の大きさ、重さ。
後発ならではの、こういった細かな工夫もあり好感触です。

Budda - Budda Wah

Cry Babyの改良品のようです。回路はほとんど同じと聞いたことがあります。
サウンドは結構違います。「ギュワッツ！」と強烈なワウ効果があります。
フィルターがCry Babyに比べて若干ロー寄りで、それがこのかかり具合に反映されているようです。
これぐらい強くかかってこそフィルターだと僕は思うので、好きな機種ですね。
踏み板のストロークも良く、踏み込む感覚もかなりリニアだと思います。強くかかるのに扱いやすい。

ロック系のワウを探されている方は、試しても良いと思いますよ。
TrueBypassなのもうれしいところ。
音量が結構上がるので、そこは少し好みですね。

最近、象の臼歯のような形の新型が出ていますが、サウンドの違いなど、気になりますね。
仏陀を踏みつけるなんて、とお思いの方もいらっしゃるでしょう。

Jim Dunlop BG-95 Crybaby Buddy Guy Signature Wah

バディ・ガイモデルです。まだらカミキリムシみたいな。笑
この見た目で敬遠する方もいるでしょうが、少々待たれよ。
2つのモードがありまして、1つはDeepモード。これは95のややディープ、といった感じで、それほどなんとも思いませんでしたが、
一方B.G.モード。
これはいい。
深すぎず、浅すぎず、フィルターのレゾナンスの効きみたいなものが無茶苦茶気持ち良い。
ヒール側のコモリ具合も良くて、しっかりコモリます。これが意外と他の機種では出来ない。
ヒール側でしっかりコモって、中間ポイントを通り抜け、トウ側で開放させるこの気持ち良さ。
そうそう、トランペットのミュートって、こういう気持ちよさなんだよ～という感じです。
踏み板の反応が自然。RMCとかサウンドはともかく、なんかこの部分は不自然なんですよね。
ON/OFFの音量変化も少なく、これはかなり好きな製品です。
末松一人さんが、「たぶん好きだと思う」ということで、ご紹介してくれました。

LEDが点いたりするところも使い勝手も良く、いいです。

Signatureモデルって楽器も機材もたくさんリリースされていますが、その人のファンじゃなくても、ジャンルにかかわらず、ひょっとすると自分の求めているものに近いものがあるかもしれませんね。視野を広げ、視点を変えてみると、無意識に不満に思っていた部分が解消されるかも。。。

Ibanez - WH-10 v2

以下メーカサイトより。

ギター用としてもベース用としても対応するレンジ切り替え方式を採用したワウ･ペダル、WH10V2。
レンジの広さと掛かり具合の良さ、可変幅の広さなどの点から著名なプロに愛用されたことで脚光を浴びた初代WH10のサウンド/機能はそのままに、そしてアルミ･ダイキャストボディを採用し耐久性が抜群に向上しました。
周波数域によってゲインの量も変化する一般的なインダクター･タイプのワウ･ペダルと違い、オペアンプによる増幅回路を用いることで、どの周波数域においても同じゲインを保ちます。さらに、随所に盛り込んだバッファー回路がワウの宿命とも言える音ヤセを防止します。

手元に旧型が無いので厳密な比較はできないのですが、
見た目、全く同じです。プラスチックのイメージそのまま。パッと見、アルミには見えない。
筐体がアルミになって、倍ぐらい重量があります。おー安定感ばっちり。踏み板の頼りなさも皆無。
世間で言われているほど、旧型がもろかったとは僕は思っていなかったのですが、
割れている個体は、現存の半分ぐらいでしょうか。プラスチックは劣化、腐食しますし。

音のイメージはそのまま。
若干音の輪郭が鮮明かも。ここに好みの差が出るかもしれませんね。
音やせはほとんど感じません。バイパス時も。
旧型のバイパス音はフィルターか？と思うぐらいでしたから。
新型、僕はかなり気に入りましたよ。旧型に固執する理由は無さそうです。
欲を言えば、もっとかわいいカラーにすればよかったのに。

旧型の価格が暴落すると思ったのですが、そんなことも無いようです。
（この記事のせいで暴落するかも。笑）

メーカさんもこれに勢い付いて、WF-10ｖ2も出して欲しいものです。スガさんのためにも。

新型も、やや品薄のようで、中古の方が高かったりしています。
僕もお店に人が、「次は来年2～3月まで入りませんよ」なんて言うから、買っちゃいました。苦笑
ただの売り文句だと思います。別に急いで買う理由は無かったのですが、アホですね～
店頭でお試しあれ。

VOX : V847A

VOXのワウ、V847Aです。最近のマイナーチェンジ版ですね。
旧型との違いは、もちろんそのサウンドですが、
・DCジャック追加（やっぱりあるといいですよね）
・バッファの追加
・新開発のインダクタ（ワウの心臓部ね。これがキャラクタを大きく左右します）
といったところのようです。

この個体はワウの研究用にと買ってみたものです。
昔、旧V847、V848と持っていたのですが、旧V847とは全くの別物ですね。
スルー音の音痩せが少ない。
バッファ、新開発のインダクタが効いているのか、輪郭感もしっかりあります。基本的にはあっさり目のスマート感のあるサウンドはVOX系だなと感じますが、適度な深みもあり、かなり好感触です。
旧V847はバイパス音は激しく音痩せ、エフェクト音は深みの無く面白みが無い、と感じていたのですが、V847Aはそんな感じは微塵もありません。
現行V848と比べるとV848の方がレゾナンスが若干強めで効きに深みがあると感じます。

とはいえ、V847Aも悪くないですよ。スルー/エフェクトの音量差が少ないところも僕の好みです。
実売1万円以下ですから、かなりおすすめです。ワウの最初の一台としてもいいんじゃないでしょうか。
経験が豊かな方でも、これを好まれる方、間違いなくいると思いますよ。

RMC : RMC3

RMC3です。同社のフラッグシップです。
内部にトリマー、ディップスイッチ多数で、とても多彩なセッティングが可能です。

ワウとはつまり、バンドパス・フィルターです。どの帯域を強調するか、という仕組みです。
その帯域をペダルでコントロールする、というわけです。

RMCの良いなと思うところは、フィルターのかかりが強烈・鮮烈なところです。
ロー側にした時もしっかり輪郭があります。他社のものだと、ただ「こもる」だけの場合が少なくありません。
この個体はごく初期のもので、インダクタも特別、その他パーツも絢爛豪華。とても良い物でした。

今回DCジャック追加のご依頼をいただきました。
ボード内で右寄りに設置する場合が多いかと思いまして、出力側のこの場所に提案しました。
気に入っていただけたようで、良かったです！