BamBasic Effectribe - 効果的雑想録

Xotic RC Booster V2

長い人気のある、RC Booster です。
SHモデル・ベースの、V2を試してみました。

V1との違いを回路的に見ますと、
1, 低音を少し足している、
2,クリップが違う、
3, ゲインが２段階 ＋スイッチ
大雑把にいうと、この３点のようです。

サウンド的には、若干ですが、ファット。暑い。
歪量が少し押さえられているが、倍音感はこちが上でしょうか。

ゲインを上げない、クリーンがV1はいいんですが、V2もいいです。これはRCの構造に由来していると思います。同じこのサイズで、「3」の機能は面白いですよね。真似もしてみたいと思いました。ゲイン１ ＋ ゲイン２　という構造で、ゲイン１ / ゲイン２　ではないです。LEDがついた時にゲインが「上がる」方が感覚的だという発想でしょう。

ゲイン２のノブは回しにくい。。。ゲイン１と同じぐらい比重のあるパラメータだと思うので、回しやすいといいんですが。デザイン的な問題かな。

ともあれ、長く使えそうな良い製品です。安定しています。

Xotic Soul Driven AH

Xotic AC/RC-OZ

Xotic AC/RC-OZ　を買ってみました。
とてもいいですよ。
厚いサウンドです。
ノーマルに比べると、
AC、RCともに、ゲイン幅を2倍、ロー部分の増強、クリップ部分の変更になっています。

ノーマルとのサウンド差は、それほど感じないんですが、倍音の出方が若干違うこと、圧縮感が若干薄いこと、ローが厚いこと、この3点ですね。
クリップ部分が違うので、ゲイン幅2倍といっても、聴感上の歪が増えた、ということでもないです。

OZさんのお気に入りサンプル・セッティングが説明書に載っているんですが、RCの方の「Bass」を少しカットしています。「ノーマルより、ロー足してるのに、Bassカットって？！」と、Xoticのエンジニアが思ったとか思わないとか。。。
まあ帯域が違うんですけどね。

ともあれ、２コ１になっていて、この値段です。
とてもお得です。
ノーマルのAC、RCの代替になるサウンドだと思います。
ミニ・ノブが光るのはカッコイイんですが、小さく固く、とても回しにくいです。これぐらいかな。気になった点は。しかしながら、セッティングを固定してしまえば動かないですから、悪いことでもないです。
傑作ですね～。

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そのうち中古商品で出します。
よろしくお願いします。

Keeley ： 1962X 2-Mode Limited British Overdrive

Marshall に　Blues Breaker　というODがあります。
僕もとても好きなんですが、Keelay 1962は、そのODをベースとした ODです。

「歪ませる仕組み」というものは何種類かあるのですが、そのうちのひとつの方法と、僕が勝手に認定している「Blues Breaker系」とでも言える物です。
この系で、一番有名なのは、Analog.manのKing of Tone です。
Blues Breakerのモディファイ品のような構造です。サウンドはもっとナチュラルで、さりげない歪が付加します。僕でさえBlues Breakerベースとは思わなかったぐらいです。とても良い方向性だと思いました。

そして、今回の　Keelay 1962 です。
「1962」と「1962x」のあるなしの製品があるんですが、クリップが違うのでどちらも違うサウンドが楽しめるようになっています。どちらかを試して、良いと思われた方は、別のものも試してもいいと思います。
Blues Breaker に前後にバッファーを組み込み、ゲインを上げ、クリップを変更、2種に切り替え、といった感じになっています。
ゲインが相当高められていて、0でもかなり歪みます。ローもかなり出ていて、相当ホットロッドな改造がされている印象です。乾きもよく、抜けもよく、粒状感も申し分ないです。ちょっとガッツリしたODが欲しいと思っていた方は良いと思います。

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それから、ノブの配置が斬新というか、オリジナリティがあるというか。
この間隔、角度、位置。
3ノブの三角配置は他でもあったんですが、ちょっとイマイチだと思っていました。
いいバランスを見つけたな、と感心しました。
ぱっと見でKeeleyとわかりますもんね。

Keeley Oxblood Overdrive

開発中の回路図なんかも公開していて、興味ありました。
開発当初は、ケンタウロスをKeeley風にアレンジしよう、みたいな発想だったようです。
結果的には、サウンドも雰囲気も全然似ていず、 Keeley的好みのオリジナルなオーバードライブです。
大まかな構造が近いものの、「歪の仕組み」が違います。それで、全体の印象も全然違うわけですね。
クリッピングの切り替え、ローブースト、この複数の組み合わせで多彩なサウンドを出力します。ゲインの可変もスムーズで、クリーンから強歪まで対応できます。
いろいろ挑戦していて意欲的な製品なんですが、扱いにくさもなく、オリジナリティのある良い製品だと思います。誰もこれにケンタウロスは感じないと思います。

Keeley : Katana Blues Drive

久しぶりにピンときたオーバードライブでした。
反応の良さ、ちょっとローがブーミー、歪の適度な粗さ。こういった雰囲気が「Blues」という名称にマッチしていると感じました。
反応が良すぎて弾きづらい、ところまでではありません。とてもその塩梅がいいです。
僕の今まで志向・嗜好していなかったタイプの歪で、新たな製品開発に向けて、とても参考になりました。

回路図を公開しているぐらい自信があるんだと思いますが、実際に調べてみると、かなり変更されていました。回路図だけからはわからないアイディアがあふれています。

紹介サイトで謳っている、このFETを多用した構造も特徴なんですが、それともう一つの特徴は、とあるオーディオ用のオペアンプ（増幅素子）を使っている点です。最近、これと同じもの、または同じ系統のオペアンプをいろいろななところで見かけるのですが、どれもちょっと暴れ過ぎというか、個性的すぎて、うーんて感じでした。
僕が思うに、このタイプのオペアンプは、オーディ用だけに、極力歪まないように設計されているんだと思います。それを強引に歪ませようとすると、やっぱり、歪の成分が荒すぎたり、サスティーンが不自然に途切れたり、変な倍音が出てしまうんじゃないのかなと思っていました。
この製品は上記の不自然さは全然感じさせずに、オペアンプのその歪にくさを逆手に取って、「反応が良い」という結果を出しているように思います。上手に使ったなあと感心しました。

Keeley Red Dirt Overdrive

Keeleyといえば、TSのモディファイです。独自なアレンジが加えられているところが素晴らしいと思います。

「グレードの高いパーツに変えました」と謳っただけのモディファイ品を見ることもありますが、パーツのグレードを上げると音がよくなる（好みの音になる）ということは、歪系の場合、僕の経験では、残念ながらありませんでした。パーツの選択もやっぱり全体のバランスなんだと思います。そういう面でもKeeleyは良く分かっているなと思います。

この製品はTSをベースとした回路ですが、大胆にアレンジが加えられています。

一言で言えば、「モダン・チューブ・スクリーマー」です。モディファイでは実現できない領域に踏み込んだ意欲作だと思います。レンジの広さやクリアさ、歪み量の増加、粗さ、とか、TSにあったらいいな、が実現できているような、そんなオーバードライブです。

配置を含めたデザインもいいですね～。

XOTIC - BB Preamp Mid Boost

t を追加したモデルです。
1.8K というと、僕の感覚的には Midというより、もうチョイ上のイメージです。
回路的にはなるほどと思いました。良く考えられていると思います。
また、実は「Volume」の回路もノーマルと違いまして、
「Gain」が低いときでもある程度のボリュームを確保することに成功しています。
BB Preampは完成の域に達した、と感じました。
とても良いですよ。

Gtrwrks : ♭5

Gtrwrks:19 Sixty 3これを触ったとき、ずいぶん簡素な製品だと驚きました。

以下輸入もとのToneblueさんのコメントです。

bVは、チューブスクリーマーの回路を元に改良に改良を重ね、ジャズ／フュージョン系の音楽に傾倒する製作者の感性が見事にサウンドに反映され、単なるTSクローンとは全く異なるファットでスウィート、そしてアダルトなテイストのオーバードライブとして、高い評価を得ました。

回路はLovepedal のEternityにかなり近いです。
オペアンプとクリップに特徴があります。
このオペアンプはマイルドながら、ミッドの出がよく、奥行き感があり、僕も好きなものの一つです。
ややダークさがある感じ、「アダルトなテイスト」ってのはこのオペアンプの功績。
このクリップを使うと、ちょっと粗めな歪みになり、エッジ感が出ます。
この2つの相互作用で、ちょっと粗めで、ローはタイト、ハイはやや派手目なサウンドとなっています。前に出る感じがあります。

ややスイートとは思いますが、ファットという感じではないかな。だからむしろ箱物ギターには良いのかもしれません。TS系の中ではかなり歪むほうだと思います。コンプ感はやや薄いです。
難解さはほとんど感じないので、使ってすぐ好みか、そうでないか判じるのは難しくないと思います。
僕は結構この雰囲気好きです。この方向性のものは結構試作しました。
TS発展系の中では個性を獲得できていると思います。気になった方は是非。

ToneCandy ： Double Overdrive and Distortion Pedal

ちょっと日本ではなじみの少ない製品なんだと思います。
サウンドはとても肉厚で、音圧のあるとても優秀なペダルだと思います。なかなか無いです。
回路はディスクリートです。
ドライブを低めにすると反応の良い、中域の出の強いオーバードライブ・サウンドになります。
ドライブを上げていく～MaxスイッチON　ではバイト感があり、密度があり、粗すぎない粒立ちの良いディストーションサウンドまでカバーします。
これらどの状態でも音圧がしっかり出ています。

ロータリーのFATスイッチがあるのですが、4段階のハイパス・フィルターになっていて、ローの出を調整できます。なかなか面白いアイディアです。この値は僕もいつも悩む部分なので、ユーザーに任せるのも手ですね。これだけで、サウンドのバリエーションが広がります。

Toneはハイカット・フィルターです。もう少しハイ側に開くことが出来るほうが、好む人が多いかもな～。
欲を言えば、このMED/MAXスイッチは定量のDriveを増量します。なので、オーバードライブから、ディストーションの間が補完できると良かったのにな、その場合の音量も一緒に調整できれば良かったな、と思いました。
Shigemoriのディストーションはまだ試したことが無いのですが、ひょっとすると、こんな感じ何じゃないかなと勝手に想像しました。

ともあれ、この肉厚感はとても気持ち良いですよ。
反応は良すぎなく、扱いにくさもほとんど感じません。ディスクリート苦手な方にもおすすめです。
この筐体はオリジナルじゃないでしょうか。