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PT2399というディジタル・ロービット遅延ICを用いたディジタル・ディレイです。このICのデータ・シートには「for KARAOKE」とあります。「カラオケ」は海外でも通じる日本語なんですよ。 「カラオケ向け」、とはつまり比較的廉価で使い方が簡単、サウンドはオーディオ向けほどのハイ・クオリティは無い、ということです。 ですが、つまり、このロービットな質感がディレイには最高、というわけです。 非常に多くのコンパクト・ディジタル・ディレイで使われています。 で、どれもこれもほとんどサウンドの傾向は同じです。違いはドライ音の味程度ですね。 ロービットのざらついた独特な質感になる雰囲気は、アナログでは出せず、とても好きです。 ディジタルですが、ハイファイ系じゃないんです。広い範囲で楽曲に良く馴染みます。 若干、他機種に比べてざらつきが少ないかな。 ドライ音の音量が若干落ちますが、ウエット音と合わせてちょうど良い当たりに合わせています。 こういうモノラル・ディレイは、ドライ音とウエット音の音量のバランスが肝ではあります。 この機種のようにトータルで元音と同じぐらいの音量にするか、また、元音プラス、ウエット音で少しだけトータルの音量を上げるか。 この機種の特徴はモジュレーションがついていることですね。元々はテープ・エコーのワウフラッター(モーターが不安定でピッチが揺れる)を模擬しようとした物かな、と推測します。結構この可変幅が広くて面白いですよ。基本的に薄めにかけた方がいいでしょうね。 発振やモジュレーションと組み合わせて、カオスチックな演出も面白いでしょう。 これ触ってたら、ディレイに関してちょっとひらめきました。
by bambasic
| 2009-01-26 10:04
| メーカ・エフェクター
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